【酒旅のススメ】石川酒旅後編、石川で石川日本酒映画を見、そして呑む

2016.2.21

前編で朝から晩までしこたま日本酒呑みましたが、今回の石川旅の真の目的は日本酒映画を見るためだったのです。え?とてもそうは思えない?

まあそれは感受性の違いと言うことで。。。
そこはそれ。

酒造り、杜氏、蔵人という生き方に焦点を当てた映画、the birth of sakeの上映イベントが金沢美術館であったのです。映画に加え、トークショーあり、映画の撮影蔵でもある吉田酒造さんの限定の純米大吟醸小瓶もいただけるというなんともお得で素敵なイベント。これは見るしかないと予約し、夜行バスに飛び乗って石川へきたのが今回の旅。

拝見した映画は映像が美しく、朝早くから夜の遅くまで全身全霊をかけての酒造りに、改めて酒の一滴は血の一滴と思わされる映画でした。

映画鑑賞後、吉田酒造の吉田様と写真を撮っていただきました。ええ、ただのミーハーですが、何か?

その後、酒友さんと待ち合わせし、何時も二子玉川のお店に伺わせていただいている福光屋さんに酒蔵見学に伺いました。福光屋さんは予約すると蔵見学をすることができるので、ぜひいかれてみてください。
吉田酒造さんとはまた異なり、きんっとミネラル感のある中硬水の仕込み水もいただくことができます。わたくしは持っていたペットボトルに入れていただいてきました。

どこの世に、酒蔵に訪れるときは空きペットボトル持参を忘れない女がいるかというはなしで。

この日はお忙しいところ板谷杜氏に蔵をご案内いただきました。ありがとうございます。

福光屋さんは大手という印象で、機械的な作りをされているのかと思いきや、驚くほどに手作業が多く印象的でした。手をかけたほうが子供のように愛着がわき、可愛がれるのだそうです。

写真は美味しく発酵中のお酒。元気で可愛らしい!
ちなみに、この泡で泡鍋をやると粕汁とは違って上品な甘さで美味しいのだそう。ひー!何処かで出してくださいよっ!

福光屋さんは全て純米酒を醸す純米蔵。パック酒も酔い米使って丁寧に仕込むのだそうです。安いために居酒屋さんで使われることも多く、その分学生さんが初めて出会うお酒にもなることが多い、そんなお酒こそ美味しく作りたい。その言葉が嬉しく、本当に最初に出会う日本酒ってとても大切と思いました。思わずありがとうございます!と言ってしまう日本酒好き。

清潔に保たれ、丁寧に仕事をされている現場を拝見した後は魅惑の試飲タイム。福光屋さんは酔い酒があるだけではなく、それにあわせた酔い肴、酒いーつもあるのが素敵なのです。
まずは新酒の山廃。

福光屋さんの目指す、「すっきりとうまい酒」というのがよく感じられるしっかり旨味があってきれる、きれがあるけど味わい深いお酒で、、、むむむ。つまみが欲しくなる酔い酒です。

おつまみは河豚の卵巣糠漬け、チーズの味噌漬け、醪のしょうゆづけ、豆腐の味噌漬け。
河豚の卵巣の塩気、そしてお酒自体にも塩味をともなうミネラル感があり、ぴたっとはまった美味しさ。全員悶絶です。

そしていつも二子玉で食している豆腐の味噌漬けが半年も漬け込んだものであることに驚嘆。一週間漬け込んだら溶けてきませんか?と尋ねますと、石川のとある地方の固豆腐は非常に固いので溶けたりしないのだそう。酔いことききました。ぐふふ。

Mizuho

純米大吟醸山田錦中汲み囲い。ヴィンテージ違いで2011と2012。さらに山廃純米大吟醸粒揃い2011を比較させていただきました。11と12は若さの違いがありますが!それ以上に11の通常と山廃粒揃いの味が異なりすぎました。

粒揃いとは、契約栽培である兵庫山田錦をさらにふるいにかけ、大粒のものを厳選して作られたものなのだそうで。

アロマと呼びたくなる蜂蜜のような香り、黄色い葡萄、モカっぽい酸もあり、凝縮感、骨格、それに絡む官能的な味わいに圧倒されます。こ、これはワイングラスでぜひ楽しんでみていただきたいお酒です。ぜひ体感してみてください。

酒蔵見学、試飲と素敵な体験をありがとうございました。


この後酒友さんたちと地元居酒屋へ移動ししこたま日本酒を楽しんだ後、再び夜行バスに乗って東京へ。

いや~人間やろうと思えばこんなに荷物が持てるものなんですね。

買ってきたもので呑むまでが酒旅。実は能登から買って持って帰ってきていた牡蠣で家で迎え酒したのは、また別のお話です。

<燗>

kajin15

TOKYO SYUTOKEN TOHOKU KOUCHI

日本酒ナビゲーター,お燗名人,酔画師

酔いどれんぬ

好きな日本酒の銘柄:文佳人、萩の鶴、土佐しらぎく、安芸虎、乾坤一

秋田の母と京都の父の間に生まれ、米処宮城で育った生粋の日本酒好き。

作って呑んで、旅して呑んでをモットーに、肴を作って呑む日々。カフェで日本酒、肴を提案する傍ら、現在楽天レシピの公式アンバサダーとしておつまみ名人担当。作成肴レシピ数3000超。簡単居酒屋、バル料理はもちろん燻製料理も作成。

日本酒って美味しいだけではなく、楽しいをモットーに日本中を旅して新しい魅力を発見。呑んで描く、酔画師の一面も。

このキュレーターの他の記事を見る
Page Top