どぶろくと、マッコリ

2016.1.16

日本の伝統的なお酒どぶろく
韓国の伝統的なお酒マッコリ

どちらも白く濁っており、ややとろみのあるお酒です。
が、似ている点あり、似ていない点あり。
「マッコリって何?」と聞かれたので比較してみました。

☆名前の由来
どぶろくは濁酒と書きます。米で作る醪の混じった状態の濁酒のことを濁醪(だくらう)と呼んでいたのが訛って、どぶろくになったと言われています。
マッコリの語源は「マッ+コルダ」(막 거르다、粗雑に+濾す)という朝鮮語から来ており、「粗く濾した酒」という意味だそうです。本来は「マッコルリ」と表記するのが韓国での呼び名に近いそうですが、日本でのブーム初期に「マッコリ」と呼ばれるようになり、それが定着していったそうです。

☆火入れと生
どちらにも火入れをして酵素の働きや発酵を止めたものと、生のままで、出荷後も発酵を続けるものがあります。後者は保存管理に気を遣う必要があります。知らない間に発酵が進み、気づいた時には噴出しているなんてことも…

☆製造の大まかな仕組みは同じ
どちらもでんぷん質を原料とし、そのでんぷん質を糖化したのち、アルコール発酵をさせます。糖化されたでんぷん質由来の甘味があり、タンパク質やビタミン類が豊富に含まれています。

でんぷん質を糖化するのは、麹菌を使ったり、口噛み酒のように人の持つ酵素を使ったりします。
乳酸菌を繁殖させることでほかの雑菌を防ぎます。
そして天然酵母を利用したり、人の手で酵母菌を入れたりします。

☆原料の違い
どぶろくの原料は、皆様御存知のとおり、「米」でございます。
対してマッコリの主原料は「米」ですが、そのほかにも「もち米、麦、あわ、ジャガイモなど」が使用されます。

☆アルコール度数違い
どぶろくの平均的なアルコール度数は14~17度程度ですが、
マッコリの平均的なアルコール度数は6~8度程度だそうです。


近年、韓国では「米と米麹」だけで造られた生マッコリが人気なんだとか。

お酒は、その土地の文化を教えてくれます。
韓国で本場の生マッコリを飲んでみたいものですね。

kajin19

TOKYO

酒飲み、利酒師、焼酎利酒師

今井志緒里

好きな日本酒の銘柄:羽根屋、七賢

岐阜県出身。 高校卒業後、東京農業大学 醸造科学科へ進学。 在学中、日本酒への興味が湧き、大学卒業後は大手日本酒販売店へ就職。 転職により日本酒の業界から離れたことで「やはり自分の住む世界は日本酒の世界だ」と認識。 現在は利酒師、焼酎利酒師として日本酒と食に関しての事はもちろん、飲酒をする方の健康面に関してのイベントや情報も発信する。 『まず、日本酒に触れてみる。 学問として発酵を学んできた人間としての視点から そんなきっかけづくりをしていきたいと日々感じています。』

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