佐賀蔵訪問vol.2 東鶴

2015.12.4

佐賀の蔵へお邪魔してきましたvol.2

2件目は東鶴酒造さまへ訪問させていただきました。

今の社長兼杜氏の野中さんが28歳で自分の蔵へ戻った頃、蔵では15年間も全く酒造りをしていない状態だったそうです。

まずは一人でタンク4本からスタートし、そこから少しづつ仕込み量を増やしてきたそうです。

最初はすべてがうまくいかず、困難ばかり。

それでもあきらめずに一生懸命に酒造りに打ち込み、今ではすばらしいお酒を育ててくださっています。

こちらは、昔ながらの甑。

日本酒を造るときは、お米を蒸します。

いまではボイラーなどで沸かした蒸気で米を蒸すのが主流ですが、昔は大釜の下で薪で火をおこし、大釜に湯を沸かし、その蒸気でお米を蒸していたそうです。

写真が暗くて下のほうが見えませんが、下にはレンガの壁に一部穴がいており、そこから薪をくべて火をおこしていたそうです。

発酵中の醪を見せていただきました。

泡が立っているのですが、耳を澄ますとぷつぷつと小気味良いリズムが聞こえてきます。

麹菌がお米のでんぷんを分解し、酵母菌がアルコールと二酸化炭素にする。

醪のなかで生まれた二酸化炭素があつまり、空中へ抜けようとする、醪の生きている音が聞こえます。

それはそれは神秘的な、幻想的なリズムです。

もともと、野中さんは日本酒があまり得意ではなかったそうです。

そんな中、連れて行っていただいたお店で飲んだ日本酒がとても好きになり、日本酒の可能性に魅せられたそうです。

そんな野中さんの作る東鶴酒造のお酒は、日本酒初心者の方にこそ飲んでいただきたい、口当たりの柔らかいお酒です。

ぜひ、探してみてくださいね☆

kajin19

TOKYO

酒飲み、利酒師、焼酎利酒師

今井志緒里

好きな日本酒の銘柄:羽根屋、七賢

岐阜県出身。 高校卒業後、東京農業大学 醸造科学科へ進学。 在学中、日本酒への興味が湧き、大学卒業後は大手日本酒販売店へ就職。 転職により日本酒の業界から離れたことで「やはり自分の住む世界は日本酒の世界だ」と認識。 現在は利酒師、焼酎利酒師として日本酒と食に関しての事はもちろん、飲酒をする方の健康面に関してのイベントや情報も発信する。 『まず、日本酒に触れてみる。 学問として発酵を学んできた人間としての視点から そんなきっかけづくりをしていきたいと日々感じています。』

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