【酒旅のススメ】祝解禁、冬の味覚河豚と日本酒を楽しみに山口へ

2015.11.23

さて問題です、こちらは何でしょう?

A まもなく公開、スターウォーズのデススター

B ギネス記録、巨大まりも

正解は番組の後半で!

とにもかくにも、冬と言えば河豚、そして河豚といえば山口の山口に酔い酒と肴を求めて行ってきました。

鵜飼いもいる清流錦川にかかる錦帯橋。

今の紅葉の時期もその美しさに息を呑みましたが、桜の時期はさらに素晴らしいのだそうです。ぜひ桜の時期にまた着たいと思いました。

え?息じゃなくて酒を呑んだのではないかって?

ま、そうなんけどね。。。

錦帯橋がある岩国は海の街でもあり、魚介類が美味しいのです。岩国駅から歩いて10分程の割烹、福源さん。夜は割烹ですが、お昼はお手頃価格で素晴らしい料理を楽しむことができます。

お昼の海鮮丼は、、、ぶ厚く切られた地魚がてんこもり。鰤、鰆、鯛、蛸、それに烏賊、鰻、えび、蟹、いくら、鮪等等。これに茶碗蒸し、鯛汁がついてお値段1500円。信じられません。。。

岩国の魚に合わせるのはもちろん岩国の酒。

先ほどの錦帯橋を名前に冠する、五橋、酒井酒造さんのお酒です。その限定版、ファイブ、イエローです。

白麹のきゅんっとした酸が柑橘を思わせ、フルーティー。ぴちっと微炭酸を思わせ、レモンスカッシュのようであり、そこから紅茶のような渋み、香りのバランス。きれもあってそれが鰤の脂ととろけ、あー山口に着てよかったと心の底から。

そんな美味しいお酒を醸していらっしゃる、酒井酒造さんにお邪魔させていただきました。酒造りでお忙しい処、本当に申し訳ありませんでした。

うかがうと洗米中で、皆様無言、厳しい表情で米を洗っていらっしゃいました。米の磨きも味を左右しますが、洗い、米への浸水が酒の味を左右する肝。気が抜けない作業だという緊張感が伝わってきました。

そんな緻密な洗米と浸水をされたお米はぴっかぴかの純白。いえ、白無垢。ほんと眩しい輝きで感動しました。さらさらと、粉雪のように仲間杜氏の手を滑って流れ落ちておりました。

こちらは蒸しあがり、麹菌を振った後のもの。

蒸した後の香りもしましたが、、、家での炊飯と全く違う香り。家の米って白米でもぬかっぽいんだわ、雑味があるんだわ、思いました。

蒸した山田錦、家のご飯と違い、手にまとわりつきません。はらはらというやり、ぴんっと弾けて零れていきます。

耐えきれず、食べてみて酔いですか?とくうかがい、いただいてしまいました。

わー!

誰ですか、酒米は食べて美味しくないと言った人!美味しいじゃないですかっ!

あっ、ただご飯ではありません。ぷりっぷりの歯応えで、、、大地のキャビアと呼びたい美味しさ!いやー、山口の塩をこちらにつけ、肴に山田西錦を呑みたいわと妄想。


酒米と酒のマリアージュって面白そうですよね。それでコース料理とか。ぐふふ。

っと妄想するわたくしを、この人また、と遠い目で眺める仲間杜氏。

しかし、ぷくぷく可愛く発酵中のこの子たちを眺める仲間杜氏の目は子を見る親の目。優しく見守るという感じで何とも愛おしそう。酒の一滴は血の一滴とあらためて。

酔い香りがしていたこちら、えっとこちらもいただいてしまいました。
。。

わー!ぴっちぴちの美炭酸。酸が飛び切りありますが、こんなに濁っているのに雑味がないってどいうことですかっと大興奮。白ブドウのきれいな香りがし、ライチのようなニュアンスも。なんて美味しいのかしら、ぐふふ。

っということで、お忙しいところ蔵を案内していただき、ありがとうございました、仲間杜氏。

精力的に日本各地のデパートなどに試飲販売にもいかれている仲間杜氏。東京でも池袋、渋谷によくいらっしゃいます。皆様、どうか「トイレはどこですか?」とか「○○線の乗り場はどちらですか?」と訊ねないであげてください。。。山口、岩国の方ですからっ!

http://www.gokyo-sake.co.jp/
酒井酒造さんのこだわりの酒造り、木桶づくりについては公式HPにて。

っとご機嫌に搾りたての五橋を買った後は、山陽線にのって野田温泉へ。アルカリの柔らかい湯質は美肌の湯と言われており、

コラーゲンたっぷりの河豚とあわせれば、翌日お肌はぷりぷりです。あわせていただきましたのはもちろん五橋の新酒。

ん~白ブドウを思わせる香りに透明感、その後で米の甘味、旨味がきますがすみきっていて雑味がありません。透けて見える河豚と合わせる幸福感。ぜひこれを味わいに岩国へ!

その翌日は同じく山口で新幹線も止まる徳山へ伺いました。徳山も海辺の街、駅から歩いて10分程、え?こんなところに酒蔵が?というビルの一角に「はつもみじ」さんはあります。

蔵人3人の少数精鋭。醸すお酒は150石と少量なので呑んだことがない方も多いのでは?わたくしも訪れるまで呑んだことがありませんでした。全量純米。全米山口産にくだわる蔵で、水にもこだわり週に2度清流を汲みにいかれているそうです。

写真はなんと甑!これまで拝見したことがあるものの中で最小でした。
純米吟醸、大吟醸クラスは300キロのタンク、特別純米は600キロタンクで仕込む少数仕込み。仕込むのも絞るのも全部冷蔵蔵内で行われ、タンクのすぐ隣に搾りのふねがあり、空気に触れる時間も少なく温度による劣化も少ない。

それがわかる、透明感、果実味溢れる酔い酒でした。

社長兼杜氏さんの名前を冠した原田。フルーティーで瑞々しい味わいの中にミネラル、芯が感じられ、シャープな力強さを感じる酔いお酒でした。
なかなか手に入らないかもしれませんが、ぜひ呑んでみていただきいです。

http://www.hatsumomidi.co.jp/
公式サイトはこちら、おしゃれです。

いや~旅をすると、本当に酔い出会いがあるんだわと改めて。

っとビルの一角の小さな蔵の後に伺ったのが、冒頭の巨大酒林で度肝を抜かれる蔵、村重酒造さん。新幹線のもとまる新岩国駅の目の前。駅からも見えます。
仕込み水である井戸水を直汲みでいただくこともでき、錦帯橋観光の際にはぜひ訪れていただきたい蔵です。

こちらも酒造りでお忙しいところ、日下杜氏に案内していただいてしまいました。。。申し訳ありません。

村重さんは精米から自社。磨かれたてのお米はほかほかでした。……飯米も玄米から精米したてが美味しいですし。酒米も精米したてで醸した方が美味しいのかしらと思いつつ。

浸水が終わったお米はさらさらきらきら新米の輝き。お米というよりも砂糖菓子のように見えてしまい、なんとも美味しそうでした。

その後発酵中の生き物だと感じさせられる酒母、室、タンクを見せていただきました。お米の力に任せる、人はあくまでお米がのびのびと発酵できるよう、できるだけストレスがかからないようにサポートするだけ、とおっしゃる日下杜氏の姿勢は、日本酒の造りというのはそういうものなのでしょうが、どこかワイン作りに似ていると、ついついワイン好きでもあるわたくしは思ってしまいました。

とにもかくにも。そんな村重酒造さんのお酒はきれ、こくのバランスがよくぶれのない味わい。とりわけ日下無双がわたくしは好きで、冷やしても燗にしてもよく、フルーティーな味わいと海を思わせる塩味のミネラル、米の旨みがバランスよく配置されております。

http://www.kinkan-kuromatsu.jp/

松屋銀座でも買うことができますので、ぜひお試しあれ。

どちらの蔵のお酒も魚によく合います。旬の河豚、脂ののった鰤、そして蟹と合わせて堪能しに、いざ山口へ。

kajin15

TOKYO SYUTOKEN TOHOKU KOUCHI

日本酒ナビゲーター,お燗名人,酔画師

酔いどれんぬ

好きな日本酒の銘柄:文佳人、萩の鶴、土佐しらぎく、安芸虎、乾坤一

秋田の母と京都の父の間に生まれ、米処宮城で育った生粋の日本酒好き。

作って呑んで、旅して呑んでをモットーに、肴を作って呑む日々。カフェで日本酒、肴を提案する傍ら、現在楽天レシピの公式アンバサダーとしておつまみ名人担当。作成肴レシピ数3000超。簡単居酒屋、バル料理はもちろん燻製料理も作成。

日本酒って美味しいだけではなく、楽しいをモットーに日本中を旅して新しい魅力を発見。呑んで描く、酔画師の一面も。

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