農大OGが綴る、「ひやおろし」と「秋あがり」

2015.10.4

食欲の秋となり、おいしい素材が豊富な季節。冬場に造られ、ひと夏ゆっくりと寝かしたお酒が、出荷のピークを迎えました。

最近よく見る「ひやおろし」「秋上がり」とは、どういうお酒なのでしょう?

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「ひやおろし」とは、「ひや(=生)」の状態で「おろす(=出荷する)」というのが由来です。

絞ったお酒に一度だけ火入れ(殺菌と酵素失活のため加熱すること)をして、暑い夏は涼しい蔵の中で過ごし、外気温と蔵の温度が同じくらいになった秋頃、二度目の火入れをしないまま出荷される清酒を指します。

ほどよく熟成した、まろやかな口当たりのお酒になることが多いです。


「秋上がり」は、ひと夏寝かせたお酒が、秋になり品質が向上したものを指します。逆に品質が下がる事を秋落ちと呼びます。

と、由来はそれぞれあるものの「ひやおろし」と「秋上がり」、今ではほぼ同義で使われることがほとんどです。

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ゆっくりと夏を越したこの季節のお酒は、地酒ならではの楽しみ方かもしれません。

四季豊かな日本で育まれた日本酒です。

ぜひ、日本酒で季節を感じてみてくださいね。

kajin19

TOKYO

酒飲み、利酒師、焼酎利酒師

今井志緒里

好きな日本酒の銘柄:羽根屋、七賢

岐阜県出身。 高校卒業後、東京農業大学 醸造科学科へ進学。 在学中、日本酒への興味が湧き、大学卒業後は大手日本酒販売店へ就職。 転職により日本酒の業界から離れたことで「やはり自分の住む世界は日本酒の世界だ」と認識。 現在は利酒師、焼酎利酒師として日本酒と食に関しての事はもちろん、飲酒をする方の健康面に関してのイベントや情報も発信する。 『まず、日本酒に触れてみる。 学問として発酵を学んできた人間としての視点から そんなきっかけづくりをしていきたいと日々感じています。』

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