美味しい日本酒を求めて〜京都・滋賀編〜(中編)

2015.8.22

奇妙な酒縁に導かれ、神奈川→京都→そして滋賀へと流れ着いた私。

早速吉田酒造さんにアポを入れ、蔵へお邪魔させて頂けることになりました。


JR湖西線マキノ駅まで京都から約1時間半の電車旅。
車窓には、見渡す限り青々とした田園地帯が広がり、滋賀県が米どころであることがよく分かります。
駆け出したい、田舎道!!

電車に揺られて暫くすると眼前に琵琶湖が現れ、滋賀にやってきたことを実感させてくれます。

そして着きました、マキノ駅。

さあ、道草を食いながら吉田酒造さんに向かいます。

泳ぐ人、カヌーに乗る人がチラホラ。
曇り気味でしたが、霞みがかっている琵琶湖も風情が有って良いですね。

ああ、気持ちいい。

…あろうことか、化粧ポーチを京都駅のコインロッカーに忘れてしまい、スッピンでの訪問になってしまいました。笑
こんな顔で訪れてしまいごめんなさい!!笑

街並みも良いですねえ。
この辺りの石垣と家並みは、国の重要文化的景観に指定されているそうです。
どこを切り取っても絵になります。

そして蔵に到着!!
杉玉が酒蔵の目印ですね!!

吉田社長直々にご案内して頂きました。

どっしりと大柄ながら、福々とした雰囲気が素敵な吉田社長。
お写真を撮り忘れてしまったため、ご本人より拝借…。

蔵人さんは酒瓶がよく似合う!!

さて、まずはこの地域及び蔵の歴史からご説明頂きます。

琵琶湖の北西岸に位置するマキノ町は、古くから北陸と京都を結ぶ湖上交通の要衝として栄え、米や海産物をはじめとした様々な物資や人の行き来が盛んな港町だったそうです。

元々は吉田社長のご先祖様も北陸の方だそうで、蔵の歴史は長いものの、北陸から移り住み「吉田酒造」として酒造りを始めたのは明治初期なのだとか。

以来、地元の商人や船頭さん、漁師さんなどから愛され続け、代表銘柄「竹生嶋」のブランドを築き上げてきました。

湖の港町。
今となっては湖上運搬は殆ど行われていないものの、石垣と湖のある景色は昔から変わっていません。

多くの船舶が港に停泊しいていた時代にしばし思いを馳せ、お次は蔵の中を見学させて頂きます。

酒造りは冬~春にかけて行われるため、今の季節は瓶詰めや出荷などの作業に限られます。
しかし、タンクに貯蔵されている酒や蔵に住みつく微生物達が醸す香りで早くもうっとり。。

冬の酒造りの時期に能登から2人の杜氏さんが来る以外、蔵はご家族4人で営まれており、年間で一升瓶に換算して約2万本を生産されております。
小さい蔵だからこそ、こだわりの詰まった付加価値の高い日本酒を醸せるのです。


吉田社長の求める日本酒はズバリ、「味のしっかりした、旨みのある酒。」かつ、「バランスが良く、後切れの良い酒」。

酒の味をしっかり残すため、極力炭濾過をせず、酒本来の色と味が失われないようにしているそうです。

なお、酒米は地元での契約栽培に注力されていて、2010年の仕込みでは100%を達成されたそうです。

「栽培農家の顔が見える純米酒」を謳った酒の裏ラベルは農家さんの写真付きで、飲みながら撮ったと思しき優しそうな赤ら顔がなんとも素敵!!笑
(違ったらごめんなさい。笑)

※ちなみにこちらの写真も拝借。

なお、酒米は主に地元の玉栄、吟吹雪、山田錦を使用しており、それぞれの特徴はと言うと・・・

「玉栄」…キレのよい辛口酒を醸造
「山田錦」…吟醸酒醸造のための理想的な適性~
「吟吹雪」…玉栄と山田錦のDNAを受け継いだ滋賀の吟醸米~

理想の味を求めて酒米を使いこなすのも杜氏さんの腕。

滋賀の酒米である玉栄は、固くて溶けにくい特徴が有るため、絞ってすぐのお酒は辛くてそっけない味に傾きがち。そのため、寝かせて熟成させることによって、玉栄ならではの旨みを引き出すのだそうです。

酒造りって本当に奥深い・・・。

さあ、お次は待ちに待った試飲タイム!!!
後編へ続く!!!

kajin09

TOKYO

フードコーディネーター

真野遥

好きな日本酒の銘柄:丹沢山、風の森、若波、伯楽星、日高見、早瀬浦、会津娘、天狗舞、天の戸、不老泉etc

お酒大好きフードコーディネーター。 祐成陽子クッキングアートセミナー卒業。 最近のテーマである「出汁と日本酒」を基軸に、レシピ提案やフードコーディネート、ケータリング等で活動中。 有楽町の「后バー有楽」月曜女将。 まだまだ勉強中の身ではありますが、日本酒の魅力や食器・酒器、日本酒に合うの料理のレシピなどを沢山ご紹介していけたらと思います!

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