企業秘密 vs オープンイノベーション についてちょっと考える 〜秋田宮城若手蔵人会 蔵見学②〜

2015.8.17

2日目は日曜日でどこのお蔵元もおやすみだったので宮城観光にいきました。
3日目の「萩の鶴」「日輪田」の醸造元、萩野酒造様にお伺いしました。


平成26酒造年度の全国新酒鑑評会で、純米で金賞を受賞していらっしゃいます。アルコール添加酒(いわゆるアル添)も出品が認められている中、純米で出品して受賞したという意味でも大きな意義のある受賞で注目を集めました。

ということもあり、今回はとりわけ同じく純米で金賞を受賞した某蔵の蔵人の熱い要望を受け蔵見学をお願いさせていただくことに。

萩野酒造さんはご兄弟で酒造りをなさっており、弟の佐藤善之さんが蔵を案内してくださいました。

造りについて若手蔵人からのどんな細かい質問にも丁寧に、惜しみなく教えてくださいました。ここまで教えちゃっていいのと思うくらい。まだまだ勉強中の我々には大変勉強になりました。

私がいうのもなんですが、長期的に日本酒の将来のことを考えれば業界全体のレベルが上がることがきっと大事で、そのためには全体で若手を育てなくてはいけないですし、蔵同士技術提携するという考えだって出てくるはず。しかし自蔵の強みは自蔵の秘密の技術だと信じて明かさない蔵もおそらく少なくはなく...それってオープンイノベーションの逆を行っていることで、きっとその蔵にとってもよくないのでしょうが、とくに日陰が長かった日本酒業界は伝統産業であることと相まって保守的なところが。ゆえに自蔵のこと、狭い視野でしか世界が見えていない人も残念ながらいる。そんな中、今回の蔵見学会では善之さんをはじめてとしどの蔵元殿も出し惜しみせず見せてくださったことは本当に嬉しく思いました。

ところで、萩野酒造は有壁本陣の分家にあたり、旧萩野村の地主だったそうです。
とくに日輪田は近年東京でも人気が出てきておりますが、地元の方々のためのお酒も変わらず造り続ける。田んぼ、山から流れる自然水や地元の自然の恵みを受けて造られるお酒であることを意識した、お日様と田んぼの恵みを味わう酒」というコンセプト、地元の人を大切にする気概には、血筋といいますが、蔵元の一族に脈々と受け継がれる精神を感じました。

萩野酒造さんも東日本大震災で甚大な被害をうけ、今は旧蔵に隣接した新蔵でお酒を作っています。旧蔵は建物自体が傾き亀裂も。

旧蔵にも案内していただきましたが創業天保11年(1840年)以来170余年の歴史をもつ旧蔵はやはり味があり、日の光がかすかに差し込む様子が美しかったです。事務所は旧蔵にあって、もうここでお酒が造れなくなってもしっかり姿を遺し使われているのがいいなと思いました。(私が遊び育った勝山の旧蔵も残っていますが、蔵が移転したのでもう使われていません。)

まだまだお若いご兄弟で醸す蔵、これからも楽しみです。(あ、私にも兄が….)



↓日本酒のかわいいラベル特集だと必ずと言っていいほどランクインする萩の鶴 猫ラベル。蔵元のご友人の方に描いていただいたのだとか! 

柔らかく華やかな香りと、すっきりした酸味と甘みのバランスが絶妙。ジャケ買いを促しておきながら中身もしっかり美味しい彩色兼備なお酒です。

kajin03

NY / JAPAN

蔵元の輸出事業担当 学生日本酒協会代表

Euka Isawa伊澤優花

平成5年生まれ 仙台の蔵元とマレーシアの華僑の母の間に育った3人兄姉妹の真ん中です。

東京大学 経済学部4年

☆利き酒師および国際利き酒師(酒ソムリエ)資格習得

☆酒造技術幹部養成講座・基礎課程修了

☆学生日本酒協会代表(2013年には農林水産大臣賞受賞)

学生日本酒協会では、日本の将来を担う若者達に、文化・教養も含め美味しい日本酒を知ってもらいたいとの想いから「楽しむ+ちょっとした学び」をコンセプトに、蔵元、飲食店、流通業者、利き酒師、小売店、さまざまな方の協力を得て多様なイベントやプロジェクトを企画。

日本酒美容女子会、一ノ蔵を楽しむ会、二十歳からの日本酒講座、モテる日本酒講座(20〜25歳の若者100人集客)etc..

https://www.facebook.com/Student.Sake.Association?fref=ts

☆ミス日本酒2013ファイナリスト

☆はせがわ酒店主催「日本酒でおもてなし!」表参道ヒルズにて、勝山として外国人向け日本酒セミナー担当。

☆仙台伊澤家 勝山酒造 輸出担当およびマーケティング補佐
http://www.katsu-yama.com

単身NYに渡り実家勝山酒造の輸出を始めたことを機に、それを引き継ぎ蔵の輸出事業を担当。(現地レストランにて酒ソムリエも経験)実地での経験を生かしマーケティングにも力を入れる。

☆ダイヤモンドオンラインにて日本酒コラム連載
http://dimo.jp/archives/columns/sakecolumn

☆フリーで若者向けの日本酒企画、酒類輸出事業の顧問複数。

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