2017.4.3
この写真の組み合わせナイでしょう?と思ったあなたにこそ、ぜひ試してもらいたい!
日本酒とスイーツのマリアージュ。
これまで数々の日本酒イベントに参加した中でもかつてない感動を味わうことになりました。
お酒だけでなく、スイーツ大好きな私には、夢のような企画!
このイベントの主催は、日本酒スタイリストでいつもお世話になっている島田律子さんと、フード&インテリアスタイリストの江口恵子さん。
そしてスイーツのチョイスは、スイーツジャーナリストとして有名な平岩理緒さん。
という超豪華メンバーによる企画。

今回用意されていたスイーツは、お取り寄せネットで人気の5種類。
ショートケーキに抹茶大福、羊羹、チーズケーキ、チョコレートケーキ…
これを聞いて、日本酒に合わせるなんてナイでしょ、とさらに思った方がいるのも間違いありません。
でも間違いではなく。
出羽桜酒造さんの5種類の日本酒を合わせました。
まずはパティスリーユウササゲ「ショートケーキ」×「出羽桜 スパークリング日本酒 咲」。

私もずっと食べてみたいと思っていたショートケーキとここでまさかのご対面。
炭酸が生クリームのしつこさを打ち消して、乳製品ならではのモワッと感が見事に消えます!これは美味しい〜!
甘みが強いながらも酸味も残る、越後姫という苺がさらに爽やかさを演出します。
二つ目は伊藤久右衛門の「宇治抹茶だいふく」×「出羽桜 純米吟醸 雄町」。

IWCで賞を取っている雄町のお酒です。
それだけでも十分美味しいのですが、抹茶大福と合わせると、口の中でお互いの苦味や酸味が消えるからとっても不思議!
抹茶の濃厚さともっちり感も、コックリとした日本酒も、お互い打ち消すことなく引き立て合います。
三つ目は御菓子つちやの「柿羊羹」×「出羽桜 桜花吟醸酒 本生」。

もともと日本酒の鑑評会出品用に作られたというお酒。
吟醸香が高く華やかな味わいに加えて、生酒らしいピリッと感が、柿羊羹の優しい甘みで緩和されます。
とても穏やかな味わいにうっとり。
四つ目は、クリオロ「幻のチーズケーキ」×「出羽桜 純米酒 出羽の里」。

お取り寄せネットでも大人気、ロングセラー商品のチーズケーキと合わせたのは、IWC2016のSake部門で、最高賞の「チャンピオン・サケ」をとった純米酒。
米の旨味をより感じる純米酒と、発酵食品の旨味を持つチーズ、という旨味の組み合わせが、美味しさの相乗効果を生み出しているのでしょうか?圧巻!
五つ目、パティシエエスコヤマの「テリーヌドゥショコラ(非売品のスペシャルバージョン)×「出羽桜 特別純米 枯山水 十年熟成」。

このスイーツは、サロン・デュ・ショコラ・パリで小山シェフが披露したもので、非売品!
それだけでもスペシャルで嬉しいのですが、実は熟成の酒粕が原料に使われているそう。
香り高い古酒と、少しベリー系の香りを感じるカカオを使ったチョコレートの組み合わせ。
洋酒とは違う上品さが、チョコレートと見事なハーモニーです!
こんな感じで食べ比べ。
せっかくなので5種類×5種類=25パターンのマリアージュを試してみましたヨ。

試した結果は、やはり、プロが選んだ組み合わせがベストでした。
ただ、このスイーツとこのお酒もすごく合う!という発見もたくさんありました。
もちろん、あ〜合わないなぁという組み合わせも如実に分かるので、とても面白い。
口直しには江口さんのレシピ、スパイシーナッツと昆布チップスも。
しょっぱいものも欲しくなりますよね。。。こういう心遣いがとても嬉しい。

島田さんと平岩さんのトークショーでは、最新のスイーツトレンドなども聞くことができてとても面白かったです。

最後に、参加していたみんなで。
たまたま女性ばかりですが、男性も来ていましたよ。
最近はスイーツに興味のある男性も多いので、男性目線のお酒とスイーツの組み合わせも面白そうですね。
目から鱗とはこの日のこと。感動体験でした。
まだまだみんなの知らないスイーツと日本酒の世界、この可能性は無限大です!
スイーツ大国のフランスに、日本酒を啓蒙したいという夢がさらに膨らんだ1日でした。
