海外進出していく日本酒

2015.7.2

数年前から世界に広がる日本食ブームは進化している。

お寿司ブームから始まり、おにぎり、ラーメン、たこ焼きなどその変貌は若干ジャンク寄りであり、本来の日本食とは少しかけ離れたまた別の文化が形成されているようにも見える。

いちばんビックリなのは海外における日本酒を置いているのは、そういったお店がとても多い事だ。
イメージとしては映画に出てくるようなヨーロッパのセレブリティが、白ワイン代わりに飲んでいるようなイメージを想像すると思うが、
実際それ以上に日本食は独自の成長を遂げて、日本酒もまた日本人には思いつかないようなアップデートがあるようなのだ。

日本酒とイメージが全く逆のリゾートにおいても
イビザのクラブにSAKE barが登場したり、
モルディブのビーチバーにおいても日本酒が進出。
ロンドンのマンダリンオリエンタルでは紅茶の代わりに日本酒アフタヌーンティーが人気だし、
特に特徴的だと感じるのは香りについての意識の高さ。
香り文化が日本より浸透しているヨーロッパだからこそ、日本酒のアロマ感は受け入れられやすかったのかな。

日本食の文化はまだまだ発展していて、
特に本来の日本食に近いエレメントを持ったフランスではすでに3000件近くの日本食レストランが存在するが、その90%以上は日本人経営ではなく内容も日本人が食べたら疑問を感じるようなものが多く、
そのことにフランスのレストラン界も気づき始めているのだ。

日本に訪れる外国人も増え、さらにその意識が高まり本物の日本食の需要が増えてきている中、
シャンパン代わりにワイングラスで日本酒を飲む文化だけでなく
お猪口を使ったり熱燗にすることで花開く純米吟醸みたいなお酒はもっとターゲットとなってくるであろう。


そして自身の香りの香水を大切にしているフランス人のように、
自分の日本酒の香りを楽しむ夜もまた素敵なのだ。

bijin30

TOKYO

代表取締役 / 株式会社 5TOKYO

野口万紀子 [ No.0030 ]

好きな日本酒の銘柄:ロ万・鍋島・手取川・北光・達磨正宗

<株式会社 5TOKYO 代表取締役 / クリエイティブディレクター / コラムニスト>

【取得資格】
SSI認定 唎酒師
WSET LEVEL1 AWARD IN SAKE
SSI認定 日本酒ナビゲーター
日本野菜ソムリエ協会認定 パーティースタイリスト

【プロフィール】
東京都目黒区生まれ。女子美術短期大学卒業。モデル、芸能活動後、外資系アパレルブランド、融資コンサル会社等での経験を経て、ライター業に転身。その後、株式会社 5TOKYOを設立。『日本酒 × ファッション・アート・音楽』をテーマに、日本の伝統とトレンドを「5感」で繋げる日本文化の楽しみ方を提案。ソーシャルメディア「SAKE美人」「HANA美人」キュレーター。和酒フェス公認 和酒アンバサダー。

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