京都で楽しむ日本酒〜伏見酒蔵めぐり〜

2016.4.12

(前置きしておきますと、日本酒キュレーターサイトだというのにビール片手の写真を載せているのには理由が有るのです…。真相は本編にて!!)

毎シーズン京都に行かないと気が済まない病の私ですが、秋・冬と間が空いての再訪となってしまいました。

2シーズンを経て、やってきました、春の京都!!

私の京都旅行は無計画。(決して良いことでは有りません。)
メジャーな観光スポットは大体行ってしまったので、よりディープな京都に踏み込むべく、体当たりで散策します。

今回は、初日に伏見の酒蔵巡りを致しました!!
伏見エリアは伏見稲荷大社しか行ったことが無かったのですが、(神社大好き!!鳥居大好き!!)1泊しかできなかったので、酒蔵がギュッと詰まった伏見エリアは弾丸旅にピッタリのスポット!!

まずは伏見御陵前駅からテクテク歩き、酒蔵直営飲食店の先駆けである、「鳥せい 本店」へ。

開店と同時に訪れたにも関わらず、既に超満員。さすが人気店です。
待っている間、仕込み水を楽しめるのが酒蔵直営のお店ならでは。
伏見のお水は柔らかく、甘みがあり、かつスッキリして、とてもバランスが良くて美味しいです。

京都市の南の玄関口「伏見」は、桂川、鴨川、宇治川の3つの川に沿った平野部と桃山丘陵を 南端とする東山連峰の山並みから構成されています。
豊かな水に恵まれた環境のなかで独自の文化を発展させてきたのです。

そして入店するや否や、日本酒飲み比べセットを注文。
神聖の純米飲み比べセット3種、700円。

純米大吟醸は甘みが強く、純米吟醸はスーッとキレる美味しさ。純米は少しお酒っぽさを感じるしっかりした味わい。

お食事は焼き鳥定食を。
こちらはお味噌汁がついて800円程度とお得です!!

焼き鳥、美味しい〜!!!
タレが絶妙な味付けで、鶏はどれも柔らかく臭みなく、つくねも絶品。

すかさず日本酒と合わせてみると、がっちりマリアージュ!!
タレの甘みと日本酒の甘みが融合し、口幸(こうふく)な瞬間です。良い滑り出し!!
旅の最初なので併設されている売店で日本酒購入せず、すみません…。


お次は黄桜さんの「キザクラカッパカントリー」へ。
大手の酒蔵さんて実は行ったことが無かったのですが、さすがは黄桜様。
日本酒の歴史や基礎知識を学ぶことのできる立派な施設を構えられているのですねー。

カッパとパチリ。

しかもタイミング良く桜祭りが開催されていて、格安で日本酒もビールもしこたま頂けました!!

なぜ黄桜でビールかって??
何を隠そう、先の写真で手にしているビールは、山田錦を15%使用しているのです。

桜の花びらがなんとも風流。

なぜビールに酒米を!?と疑問に思い黄桜の方に伺ったところ、一般的に味のキレを良くするためにコーンスターチなどが用いられているところを、山田錦で置き換えたイメージだそうです。なるほどー。
ただ、酒米使用だからといって、如実にお米の味を感じたり、日本酒のような香りがしたりするわけではありません。あくまで影の立役者ですからね。
コーンスターチ使用のビールと飲み比べしてみたいなと思いました。

黄桜を見ながら黄桜を飲むという至福の時間。
ソメイヨシノは大分散ってしまっていましたが、八重桜である黄桜はちょうど満開を迎えていました。

黄桜は別名「鬱金桜」とも呼ばれるサトザクラの一種で、その透き通るようなうす萌黄色の花びらが風に散るさまは江戸時代から風情のあるものとされています。創業者松本治六郎がことのほか、この黄桜を愛し清酒「黄桜」として販売したのが始まりです。

魯山人は、甘味のあるとろりとしたお酒でした。
小さいプラカップですが、1杯150円はお得!!

と、早速ビールも日本酒もひっかけて調子が出てきたところで、「蒼空」を醸す「藤岡酒造」さんへ。
こちら、蔵にバーが併設されていて、なんと仕込み蔵を眺めながら出来立てのお酒を味わうことができるのです。

オリジナルお猪口もスタイリッシュで素敵ですし、受け皿も可愛いです。
若い蔵元さんが創意工夫されているのが伝わってきます。

藤岡酒造さんは三代目の蔵元さんが急逝されてから一度閉鎖され、それから7年を経た平成14年に、五代目蔵元である藤岡正章さんが再生を果たされました。
新しく造ったお酒は全て手作りの純米酒で、そのお酒には「蒼空」と名付けました。
まさに青空を思わせるような爽やかで優しい味わいは今 藤岡酒造の新しい歴史を作ろうとしています。

その名のごとく青空のような澄み切った味わいを感じつつも、しっかりとした味わい、複雑味もあり、温度帯によって味が大きく変わるのも印象的でした。

こちらは純米吟醸生酒 山田錦 おりがらみなのですが、初めに冷たい状態で飲んだ時よりも、少し常温に近づいたときが一番そのものの味が分かり、とても美味しく感じました。

では一方、一日10杯限定という純米吟醸 生酒 山田錦「凍結酒」の方はというと…

シャーベットのようにしゃりしゃり!!
これこそ温度帯の違いが面白い!!
はじめサクッと噛んでみると、見た目と異なるお酒の味わいに少し驚きます。
また、凍っているので、濃厚な部分と淡泊な部分にバラつきが有り、濃い部分にあたると少し飲み(食べ)づらいです。

ただ、こちらも少し溶けてきた状態がベストで美味しく、冷酒ともまた違った面白さがありました。

そのお酒が造られた仕込みタンクを眺めながら極上の一杯を頂くなんて機会はそうそうありません。しっかり噛みしめながら頂きました。


そして次の目的地へ。
「澤や まつもと」の「松本酒造」さん。
定番銘柄である「守破離」は、大好きな日本酒の一つです。
ピチッと微発泡が心地よく、とても綺麗で洗練された味わいのお酒が四合瓶で千円強なのだから驚き。

そうなんです。登録有形文化財にも指定されている蔵を一度見てみたかったのです。

残念ながら売店などは無かったのですが、雰囲気だけでも味わえて感動しました。

その道すがら、桜と新緑の溢れる河原沿いで遊んでみたり。

こんな調子で道草食いながらほろ酔いでフラフラしていたら、「富翁」(とみおう)を醸す「北川本家」さんに行き当たり、女将さんにしこたま試飲させて頂いてしまいました。

わんこ蕎麦の如く次から次へと注いで頂き、すっかり良い気分。

北川本家さんは、京都の中では結構大きな中堅のお蔵さんなのですが、その飲み飽きしない心地よい味わいが結構好きなのです。
お花見用にと五百万石を購入してしまいました。
本当は笹濁りが一番気に入ったのですが、生酒は状態が変わりやすいので、火入れのタイプにしました。

これは何升瓶??
とっても大きな瓶と一緒にパチリ。

その後は月桂冠の大倉記念館に行ったり(時間がなくて入り口だけ…)、十石船に乗ったりと、ゆるゆる観光しました。

その後夜な夜な飲み歩いたのは、~飲み歩き編~でつづらせていただきますね!!

ここまでお読み頂きありがとうございました!!

kajin09

TOKYO

フードコーディネーター

真野遥

好きな日本酒の銘柄:丹沢山、風の森、若波、伯楽星、日高見、早瀬浦、会津娘、天狗舞、天の戸、不老泉etc

お酒大好きフードコーディネーター。 祐成陽子クッキングアートセミナー卒業。 最近のテーマである「出汁と日本酒」を基軸に、レシピ提案やフードコーディネート、ケータリング等で活動中。 有楽町の「后バー有楽」月曜女将。 まだまだ勉強中の身ではありますが、日本酒の魅力や食器・酒器、日本酒に合うの料理のレシピなどを沢山ご紹介していけたらと思います!

このキュレーターの他の記事を見る
Page Top